2016年1月31日日曜日

1/31 北陸中日新聞 野鳥の森 保全に危機感!

今日の新聞に大きく取り上げられました。
この美しい森を何とか守れないものでしょうか。

2016.1.31 北陸中日新聞 朝刊





2016年1月28日木曜日

要望書2を提出しました!

1/28は、私たちが要求していた
「環境管理基本計画」を受け取りに、県の河川課に
対策委員長と事務局の二人で行って来ました。
受けとってみると、それは平成8年に作られたものでした。

そのついでに21日の回答時に、我々の要望に耳を傾けていただけなかった
内容について、再度、追加の要望書を出してきました。
今回も文書で回答してくれるようお願いしました。

また、21日は私たちの話に真摯に答えていただけなかったこと、
河川課の説明不足で話し合いになっていないことを伝え、
しっかりこちらが理解できるような説明がほしいとことも伝えてきました。
次回こそは、いい話し合いができることを望んでいます。

2016年1月22日金曜日

質問書とその回答のやりとり


場所: 県庁 1405会議室(14F)
河川課
: 課長、担当課長、リーダー、その他2名
自然環境課:2名
森の都愛鳥会:代表、顧問、他1名
日本野鳥の会石川:対策委員長、
事務局、代表、他3名

本日1/21は、昨年12月17日に提出した「質問書」の回答を聞く会議であった。
文書による回答はなく、口頭であった。その理由は、文書では表面的になるため
話し合いにより理解を深めたいとのこと。(河川課課長:談)

1.右岸掘削整備についての経緯

<河川課>
・ 2006年の掘削整備は、2005年(平成17年)の「犀川水系 河川整備計画」
  に基づくもので、整備計画に150mと明記されている。 
・ 治水安全性を上げる必要があり、右岸工事は段階的な整備によるものである。
・ 右岸整備により、左岸の掘削整備が不要になったとは言ってはいない。
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<対策委員会>
*森の都愛鳥会の顧問であるH氏は、2006年に左岸の掘削整備が不要になったと
 聞いている。その証拠が旧右岸であった堤防の存在である。
 ◎河川課=2006年の工事では左岸は触らないが中止ではない
 ◎本間氏=今後左岸は触らない 
 ・・・・コミュニケーション不足で齟齬が生じたのではないかとも思われる

2.犀川下流域の河川整備工事について

<河川課>
・ 工事名称は、「2級河川 犀川広域河川改修事業」である。
・ 用地買収はこれからであり、まだ行っていない。
・ 現在、調査・設計中である。3月までに案を作って提示する。
・ 工事は下流から行う予定である。

3. 河川環境基本計画について

<河川課>
  ・ 環境管理は、治水、利水に影響のない範囲で行う。
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 <対策委員会>
*河川課の話の中では、河川法の中の治水、利水、環境の三本立ての、
 環境の話が抜けていた。
*河川環境基本計画書は、他県では情報開示している県もあるが、
 石川県はHP等に載せていない。河川課に存在を聞くと、
 河川環境基本計画書については作っているので、
 後日、調べていただけるとのこと。

4.普正寺の森の掘削回避

<河川課>
  ・ 経済性も求め、最大の考慮をすると左岸を掘削せざるを得ない。
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<対策委員会>
*生物の重要さを認識していると云いつつも、見直しが一切行われていない。
*「中小河川における河道計画の技術基準」には明確に「既存の見直し等に適用す
 る…可能な範囲で見直しを検討するものとする」とあり、これまで論議されてき
 たのなら、それを教えていただき開示してほしい。
*「中小河川における河道計画の技術基準」の文中の
「拡幅を行う場合に、河岸の河畔林など河岸の自然環境が良好なときには、出来る
 限りそのような河岸を保全することが大切であり、そのようなときには原則とし
 て片岸を拡幅する。」部分は、もっと質問したい部分であったが、はっきりとし
 た返答はなかった。
*これまでの150m一辺倒の考え方でなく、生物に配慮した川幅なども考慮すべきと
 要望する。生物に配慮することは、生物環境に合わせて少し計画と変わっても譲
 歩するということだと思うが、その考えはないものと聞こえる。

参考(計画の早い段階であれば)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
100年に一度の設定ならば、段階的な工事としておいて様子を見、
 洪水を免れないと判断すれば更に工事を行うという計画立案の手法もあった。
*ダム建設時に、下流域の交渉も可能であった。
*右岸の工事前なら、左岸の在り方を考慮できたはず。

5.生物多様性に対する見解

<河川課>
  ・ 有識者による犀川推計流域委員会による審議を経て整備計画を作成し、一般
  アン ート、野鳥の会も含め説明等を踏まえて行っている(2006年時の話)
  ・ アユの産卵のための汽水域の確保、アカテガニ、野鳥のための施策を考えて
  いる。
  ・ 生物多様性を追求し、捨て石、斜面傾斜を考慮した工法を行う。なお、現在の

  左岸は矢板とコンクリートにより構成され、生物が上陸するのは少し障害とな
  っている。
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<対策委員会>
*今回の普正寺の森の生物多様性に対しての回答は、相変わらず納得できる説明は
 なし。2006年に行ったアバウトな説明等を了解基準にしている。当時の野鳥の会
 石川では、本件に対して幹事会で紹介されることも話題にされることもなく、合
 意も承認もしていない。(当時支部長に確認済み)
 これを了解と受けとるのなら、もう一度正式に、今の幹事会と協議してほしい。
*森の都愛鳥会に対してはこれまで何の説明も無し。


<当日に示した要求など> 

1. 生物調査、生態調査、湧き水調査を生物に詳しいコンサルタントのもとで実施
  してしい。<対策委員会> 

 A. <河川課>
・ 文献ベースで、調査を進めている。
・ (当方は、それでは不足と言ったが)検討するなど前向きの回答はなし。


2.知事に、普正寺の森の工事について伝わっているのか? <対策委員会>
 
 A. <河川課> ・12月の議会の答弁の知事へのヒアリングの中で伝えている。
           (それ以外は伝えていない模様)


3. 二年後は石川県で日本野鳥の会中部ブロック会議が開催される。中部10県21
  団体の支部長たちが普正寺の森を訪れる予定である。生物多様性をうたって
  いる石川県が、普正寺の森に対して野鳥や生物に対しての先駆的な対応をす
  れば全国的に誇れるであろう。全国に誇れる対応を望む。<対策委員会> 
 
 A.<河川課> ・わかりましたとの回答。
  以上


2016年1月21日木曜日

質問書の回答


1月21日は、石川県河川課から質問書の回答をいただくために
私たち対策委員のメンバーは、森の都愛鳥会と共に県庁まで出向きました。

質問書の回答を文書でお願いしたのですが、
文書では回答できないとのことでした。

















質問書の質問順に、回答をいただいたのですが
こちらの要求に対処していただける手応えはなかったように感じました。

野鳥や生物保護に対する考えも、最初から掘削ありきになっている話なので、
何とか生きもの視点に立って再考してみてほしいと伝える私たちと、
掘削後の話をしてくる河川課とで話が噛み合ないのでした。

行政は一度決めたことは、全く変更できないものなのでしょうか?
平成16年に基本方針を決めてから、もう10年以上経っているので
時代を反映して、考え方が少し変わってもいいのではないかと思います。
この森は、この計画が立てられたときよりずっと価値が高くなっています。
海と河に挟まれた数少ない野鳥の渡りの中継地となっている貴重な森です。
そして、河川課から知事にこの話が伝わっている様子もありませんでした。

査察に来られた大熊先生からは、なるべく森を残す方法で
話し合いをしながら進めるといい、とアドバイスいただきましたが
「なるべく森を残す」というイメージにお互いの中で隔たりがあるのです。
これから時間をかけてもっと話し合わないとなりません。
また、この森は私たちだけでなく県民市民の森でもあります。
広く県民のみなさんに知っていただき
議論されることも大切なことだと思います。

私たちは、野鳥の会本部や中部10県の各支部、
大熊先生ともつながっていて、この河川工事が
今後どうなるのか?を見守っていただいています。

二年後には、日本野鳥の会の中部ブロック会議が石川県で行われる予定で、
10県21団体の支部長さんたちがここを訪れることにもなりそうです。
生物多様性を唱っている石川県が、今回の普正寺の森河川工事に於いて
野鳥や生物のために配慮ある対応をすれば、それは全国的に注目されるでしょう。
そんな石川県であってほしいと願っています。またいい方向に持っていかねば、
石川県の生物多様性のテーマは、空論となってしまいます。

これからどんな形になっていくのか、これから私たちもいい話し合いを
していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

2016年1月18日月曜日

質問書の回答日

12/17に私たち野鳥の会石川と森の都愛鳥会で県の河川課に出した質問書の回答は、
文書で回答をお願いしてあったのですが、文書での回答はできないとのこと。
その回答は口答で行いとのことで、1/21に我々が再度、県庁に出向き、
回答を聞くことになりました。その理由も21日にはお聞きしたいです。
*私たちが出した質問書は、このブログにもアップしてあります

査察の報告会

今日は15日の査察の報告と、今後の活動の話し合いをするのに
私たち野鳥の会石川6名と森の都愛鳥会2名の8名が集まりました。
今日は2時間半、下の内容で話し合いました。

1. 査察報告
2. 報告を受けての感想
*今後の活動として
3. 質問書の回答待ちについて
4. 署名活動について
5. 県外関係者の対応について
6. 今後の活動提案について

2016年1月16日土曜日

1/16 北陸中日新聞 普正寺の森を守るには・・・

昨日、普正寺の森の査察を行いました。
その様子が北陸中日新聞の朝刊に紹介されました。


2016年1月15日金曜日

河川工学の専門家による査察。

今日は(公財)日本野鳥の会本部から葉山政治自然保護室長と
石川県に関わりの深い鴨池レンジャーを務められていた大畑孝二氏、
河川工学の専門の大熊孝先生を新潟からお迎えして査察を行いました。


大熊先生は環境破壊をする無駄なダムづくりをいくつも中止にしてきた
経験をお持ちの方で、河川工学の難しい話をわかりやすく話していただき、
また、その中で可能なことと不可能なこともざっくばらんに話して下さいました。


県からは河川課と自然環境課から4名、私たち野鳥の会石川からは5名の参加。
あとはマスコミ関係の人たちも集まりました。
まずは、県の河川課から現地の河川工事予定の説明を聞き、
普正寺の森周辺の河岸を歩きながら、大熊先生のお話をお聞きしました。

この森は景観も素晴らしく、自然のいい状態が保たれていて
できればこのままの姿で手をつけずにおきたい!
それは先生も私たちも同じ意見でした。

しかし、現在の整備計画を覆すのは難しいとのこと。
それは今の日本中が抱える問題で、河川法の3本柱の
治水、利水、環境があるのですが、この「環境」に法的な規制がないために
しっかりと環境を守ることができないのが現実だということでした。
しかし、森の存在としての価値は、昔よりもずっと高くなっているといいます。
この森が、石川県や金沢市の宝ものであることに間違いはありません。
何とかいい方法を、これから県の河川課や自然環境課とともに
探っていかなくてはなりません。

私たちは今日の先生からの意見も参考にして、
いかにこの森を守っていくのかを
これから具体的に考えていきたいと思っています。
今日は雨も降らずにいい査察日となりました。
本部のみなさま、大熊先生、本日は本当にありがとうございました。

2016年1月8日金曜日

日本野鳥の会本部、専門家による河川工事の査察決定!

 日本野鳥の会石川では、県で計画されている犀川下流の河川整備での掘削が、野鳥の重要な生息地である普正寺の森(健民海浜公園)の生態系破壊となることを危惧し、県が掲げている「生物多様性」のための環境保護と犀川の治水の両立を計れないかと「犀川河川工事対策委員会」を立上げ活動をしています。
 わたしたちは昨年から本部ともやりとりを続けてきましたが、今月1月15日、公益財団法人 日本野鳥の会本部と、河川工学の専門家である大熊孝新潟大学名誉教授による現地査察が行われる運びになりました。なお、現地では、石川県河川課および自然環境課の担当者から案内と説明をしていただくことになっています。

2016年1月7日木曜日

野鳥たちが多く飛来する森



      この自然の風情豊かな森(左岸)が大きく掘削される予定です。
    これは石川県の宝物だと思うのですが、みなさんはいかが思われますか?

新春初めの打合せ☆

新年早々、「普正寺の森を守ろう」の打合せを、メンバー7名が集まって行いました。一緒にランチから始めて、これまでの動きの確認と意見交換。これからの活動の進め方、各自宿題になっていたテーマの発表など、話し合うテーマが盛り沢山でした。それはこれから少しづつ、みなさまにも紹介していくつもりです。


話し合いが終ってみると、4時間の経過。なかなかの白熱した時間でしたね!


途中、窓の外に鳥が300羽くらいの群れで飛んできて、近くの電線にズラリと並んで私たちを応援?(笑)そんなホットタイムもありました。(ムクドリの群れでした)