2016年1月15日金曜日

河川工学の専門家による査察。

今日は(公財)日本野鳥の会本部から葉山政治自然保護室長と
石川県に関わりの深い鴨池レンジャーを務められていた大畑孝二氏、
河川工学の専門の大熊孝先生を新潟からお迎えして査察を行いました。


大熊先生は環境破壊をする無駄なダムづくりをいくつも中止にしてきた
経験をお持ちの方で、河川工学の難しい話をわかりやすく話していただき、
また、その中で可能なことと不可能なこともざっくばらんに話して下さいました。


県からは河川課と自然環境課から4名、私たち野鳥の会石川からは5名の参加。
あとはマスコミ関係の人たちも集まりました。
まずは、県の河川課から現地の河川工事予定の説明を聞き、
普正寺の森周辺の河岸を歩きながら、大熊先生のお話をお聞きしました。

この森は景観も素晴らしく、自然のいい状態が保たれていて
できればこのままの姿で手をつけずにおきたい!
それは先生も私たちも同じ意見でした。

しかし、現在の整備計画を覆すのは難しいとのこと。
それは今の日本中が抱える問題で、河川法の3本柱の
治水、利水、環境があるのですが、この「環境」に法的な規制がないために
しっかりと環境を守ることができないのが現実だということでした。
しかし、森の存在としての価値は、昔よりもずっと高くなっているといいます。
この森が、石川県や金沢市の宝ものであることに間違いはありません。
何とかいい方法を、これから県の河川課や自然環境課とともに
探っていかなくてはなりません。

私たちは今日の先生からの意見も参考にして、
いかにこの森を守っていくのかを
これから具体的に考えていきたいと思っています。
今日は雨も降らずにいい査察日となりました。
本部のみなさま、大熊先生、本日は本当にありがとうございました。

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