2015年12月29日火曜日

河川敷で生き物を育む湿地づくり

私たちの活動を知って日本野鳥の会福井県支部から、この記事が送られてきました。
福井県では河川敷で生き物を育む湿地を作る工法が4カ所計画されているそうです。
国土交通省と県などが立ち上げた県流域環境ネットワーク協議会があるそうです。
私たちに多くのアドバイスをいただきました。どうもありがとうございました。


2015年12月23日水曜日

12/24の質問書の回答が1/15予定に。

12月17日に、要望書の回答をもらいに県の河川課に行きましたが、
工事説明を繰り返されただけで、要望書でわたしたちが一番
聞きたかった普正寺の森と生物多様性についての回答はありませんでした。

それで、私たち日本野鳥の会石川と森の都愛鳥会は再度、
この日に河川工事に対してのより具体的な質問書を出して
(*このブログにアップしてあります
文書で回答してくれるよう要求しました。

私たちが希望する〆切が12/24だったのですが、
今日12/22、河川課から電話があり、
忙しいために回答は、1月15日になるそうです。
できれば、今、決まっている基本情報だけでも
先に教えてほしいことを再度お伝えしました。

年末年始のお忙しいときですが、
どうぞよろしくお願いします。

2015年12月18日金曜日

要望書の回答

          *河川課に対して質問書を読み上げています。

今日(12/17)は要望書の回答がいただけるということで
県の河川課に8名(野鳥の会5名、森の都愛鳥会3名)で行ってきました。

河川課側は9名での対応でした。
最初は課長もおられましたが、現在は議会中とのことで
すぐに退席。担当者と技師の方が説明されました。

河川課は今日、要望書に回答すると伝えてきましたが
河川整備計画の策定経緯などの新しい話はありましたが、
これまでと同様、左岸側の河川工事の説明のみでした。

すなわち、河川整備計画に基づいた拡張工事はする。
護岸の仕様は我々の意見も聞くという回答でした。
これは12月11日の県議会での土木部長の答弁と同じです。

それに対して、私たちは再度、普正寺の森の重要性や
この工事が石川県の生物多様性のテーマに反することであり、
10年以上前の整備計画を現時点でもそのまま当てはめることが
時流にそぐわないものなっているので
ひとつのやり方に固執するのではなく、
他の方法も模索してみてほしいことを伝えました。

最後にこちらが持参した情報開示してほしい旨の質問書を読み上げ、
この質問書に文書で回答し、送付していただけるよう要望しました。
河川課は、なるべくそれには応えたいとのことでした。
とりあえず私たちは、この質問書の文書回答を待ちたいと思います。

*自然環境課での話し合いの様子

そのあと、県庁記者クラブに出向き、質問書を渡しました。
各報道記者に配布してもらうことを約束しました。
次に、自然環境課へも訪れて今日の河川課との話しの流れを伝え、
これからも野鳥たちを守るために力になってほしい旨をお願いしました。
みなさま、今日は本当にお疲れさまでした!

2015年12月16日水曜日

川づくりや治水の参考例


今日は午後から再度、県立大学を訪れました。
中村浩二先生から前回の柳井先生と
今回の北村先生をご紹介いただきました。
北村先生は、タイでサイチョウ(熱帯の森での種子散布について)の
研究をされている方です。
先生の研究室の机の上にはこんなにかわいいサイチョウのカップが。


北村先生からは、川づくりや治水についてのお話も伺って
参考資料をいろいろお貸りしました。

私たちがいろんな方とお話をして再確認できることは、
海と川に挟まれた普正寺の森が、野鳥や他の生物にとって
いかに貴重な森であるかということです。
県内でもこんな森はほとんど他にないのではないでしょうか。
また森の景観も素晴らしく、失ってはならない風景だと思います。


その後は、先生が研究されているサイチョウのお話を聞きました。
しかし、サイチョウも密猟が絶えないとのこと。
野鳥たちの現実はどこも厳しいです。失ってからでは遅いのに、
絶滅していく生物は後を絶ちません。

今、あちこちで掲げられている「生物多様性」が
言葉だけで終ってほしくはありませんね。
何とか生きものたちと共生できる方法を考えられないものでしょうか。

北村先生、今日はお忙しいところ、
本当にありがとうございました。

2015年12月15日火曜日

自然環境課へ行って来ました。

今日はメンバー4名で、
石川県庁の自然環境課に行ってお話をお伺いしました。
知りたいこと、教えていただきたいことなどを
やりとりできてよかったです。
これからもどうぞよろしくお願いします。

2015年12月11日金曜日

いしかわ動物園へ

今日は4名の仲間といしかわ動物園に行って、
美馬園長さんにお話をお伺いしました。
今後の活動の進め方で参考になる
いくつかのアドバイスをいただきました。

 途中、県議会の中継があったので
今回の河川工事に対しての県議員さんの
 質問に土木部長さんが回答してる様子をみんなで観ました。

 簡単に紹介すると、以下の内容だったと思います。 

「有識者、保護団体と現在の犀川整備計画を定めた。
 今後、これ に沿って計画を実施するが、
 保護団体とも調整を取りながら進める」

この答弁は、以前から計画されていた河川工事について
・河川工事は進める(普正寺の森側を掘削する)
・森の掘削部分の仕様については話合いに応じる姿勢

とその場にいた私たちは捉えました。

2015年12月10日木曜日

アカテガニを学ぶ!


普正寺の森に住むアカテガニの生態を学ぶために、
石川県立大学の柳井先生の元へメンバーたちと行って来ました。

探鳥会などでもよく見かけていたアカテガニですが
上記のようなお話をお聞きすることができ、
他の生きものたちとの繋がりや暮らしぶりがよく理解できました。

そして、このアカテガニにとって必要なのが水辺のエコトーン。
この陸ガニ類の減少は、水辺のエコトーンの減少が大きく関係しています。
今の普正寺の森はアカテガニにとっても、
大切な場所であるということがよくわかりました。
アカテガニの環境を守るためにも何ができるのか、
この日は、私たちもとても興味深く学ぶことができました。
柳井先生、本日はどうもありがとうございました。

*同席していた大学院生が、
 これから何らかの形で関わりたいと申し出てくれました。
 生きもの繋がりのいい機会にもなりました。

その後に、同大学の一恩英二先生の研究室も
委員長と事務局の二名で訪ねました。
一恩先生からは、河川工事の基礎知識を学ぶことができ、
とても有意義でした。

2015年11月28日土曜日

中部ブロック会議に参加して。


11/28.29日は,日本野鳥の会の中部ブロック会議があり
野鳥の会石川のメンバー5名で参加してきました。
毎年持ち回りですが、今年はお隣の福井県あわら市で行われました。
中部ブロックは,7つのブロックの中で
一番大きなブロックで広域になっています。
10都道府県からなり21団体数になっています。
この日は本部も含めて65名の参加がありました。


挨拶、協議、報告,要望などが行われ、
石川はその中で、今回の「普正寺の森の大規模工事」の件を発表しました。
それを知った本部の方々や他支部から多くの意見や励ましをいただきました。
これから基本情報などを把握して、このブログでも公開していく予定です。
この日は、田尻氏による「マガンとあわら風力発電所」の講演がありました。


2015年11月20日金曜日

2015年11月19日木曜日

要望書の提出

 本日、森の都愛鳥会(代表、顧問)と野鳥の会石川(代表、副代表)の4名と一般の方1名とで、石川県土木部河川課に「普正寺の森」がある犀川の左岸を掘削する計画に反対する旨の要望書を提出しました。(当初は11月12日に提出するはずでしたが、河川課の都合で1週間延期したものです)

 私共は、「普正寺の森」がいかに野鳥にとって重要な場所か、更に犀川の左岸はアカテガニなどの生息する場所であり、生物多様性にとって重要な場所かを説明しました。それに対し、河川課は左岸の工事は前提であり、左岸工事における話し合いには応じるの一点でした。

 県側には、管理職 も含んだ対応には感謝しますが、画一的な返事には失望して帰ってきました。


 この時に石川県側に提出した資料は次のものです。

 ・ 要望書
   ・ 添付資料(普正寺の森・記録種の石川県での割合普正寺の森・鳥類リストと説明




 

2015年10月14日水曜日

普正寺の森 工事推定図

 犀川下流改修工事について石川県土木部河川課にそのあらましを聞いてきました。
その概要は犀川の右岸より150mの幅で左岸を削り、川幅を拡張するとのことでした。川岸はコンクリートの擁壁で固められることになります。
 左岸にある湿地、河畔林はもちろん「ササゴイの池」は消滅し、そこに営まれる各種の動植物が形成する生態系ピラミッドが破壊され、「普正寺の森」の縮小も相まって野鳥にも多大な影響があるものになります。

 そのイメージ図を下記に示します。
国土地理院の航空写真を元に野鳥の会石川が作成