2016年10月2日日曜日

中部ブロック会議に参加。

2016年度の日本野鳥の会の中部ブロック会議が
愛知県豊田市の豊田自然の森ネィチャーセンターで開催されました。
野鳥の会石川の代表として、青山代表、中村副代表、
白川対策委員長の3名で参加してきました。

愛知支部、佐藤理事長、センター代表の開会挨拶のあと、
規約改正についてと開催ルールの採択がありました。

次に協議事項に入り、
1,  「連携して中部ブロックで出来る活動」を探りました。
2.  「環境保全について考える」では、
先に財団本部の・大畑氏から「開発計画が持ち上がったら」に
ついての解決策を探るお話がありました。
続いて、昨年持ち上がった普正寺の森河川工事について、
これまでの経過報告を「普正寺の森・犀川河川計画について」と
題してまとめたものを、白川が報告をしました。

昨年から、本部や中部ブロックに投げかけていたテーマなので、
会場では、とても興味を持って聞いていただきました。
しかし、内容を深める時間がなかったので、
それは来年に続くテーマとなりました。

その後も、メガソーラー問題など協議や報告が続き、
二日目は早朝探鳥や活動紹介、施設見学もありました。

来年度は石川が担当で、探鳥してもらう場所は
「普正寺の森」に決まっています。
来年度が有意義なブロック会議になるように
これから準備していきたいと思っています。


2016年7月27日水曜日

7/27 河川課との打合せ


今日は午後から河川課との会議があり、
私たち野鳥の会石川と森の都愛鳥会のメンバーが出席しました。

今回は、4月から6月まで行われた
普正寺の森の環境調査の報告がありました。
調査項目は、植物、鳥類、コウモリ類、海浜性昆虫類、
陸カニ類、湧水となっています。環境調査を行ってから、
この結果を今後の工事の参考にしていただけるとのこと。
これからもこの環境調査は夏、秋と続いていきます。

この普正寺の森の河川工事もそうですが、
今回のようにあとから工事の全貌や在り方を知っても、
私たちが野鳥の生息環境を守るには手遅れのことが多いです。
石川県にとってもこの森は貴重な財産のはず。
今後は大きな河川工事を行う場合には、最初から私たち野鳥の会などの
自然保護団体も情報を知ることができるような機会を
作っていただきたいと要望しました。


2016年7月2日土曜日

「ササゴイの池」の取材


6/30に石川TVの取材を受けました。
健民海浜プールが開くのを前にして、健民海浜公園(普正寺の森)や
周辺のスポットを紹介するそうです。
その中で、このササゴイの池観察舎の紹介もしたいとのこと。

普正寺の森は川と海に挟まれた貴重な森で、
全国からもバードウォッチャーが訪れる有名な場所です。
この森は野鳥たちの渡りのルートにもなっているので、
絶滅危惧種のヤイロチョウやブッポウソウなども確認されています。
森の中にはたくさんの陸ガニたちも生息していて、
この日もクロベンケイガニやアカテガニを見かけました。

ササゴイの池は何カ所か湧水があるので
池の水が涸れるということはありません。
かつて、これも絶滅危惧種のチゴモズやアカモズが
繁殖したこともあります。

観察していると、この日もカワセミが美しい姿を現しました。
取材の方たちも初めて見るカワセミに感激したそうで、
今まで普正寺の森の貴重さは知らなかったそうです。

この森の素晴らしさは、県民市民の方々にも
まだまだ知られていないようです。
この番組を通して、普正寺の森の素晴らしさが
少しでも伝わったらいいなと思っています。

放送日:7月4日(月)
    「みんなのニュース」内
    午後6時15分〜7時までの間の2分ほど。
    <7月8日(金)は公園全体のまとめを再放映>

2016年6月1日水曜日

新年度の顔合わせ。

新しい担当者も加わって全員で自己紹介をしました

6月1日、新年度の顔合わせと調査報告を受けるために
県庁に集まりました。河川課からは課長さんや新しい担当者も含めて7名、
地元の森の都愛鳥会からは初参加の3名を入れて5名、
私たち委員会(野鳥の会石川)はいつものメンバー5名が参加で、
全員で17名が集まりました。最初に順に自己紹介をしてから、
本年度行われる予定の生物調査の内容説明を受け、
3月、4月に行われた鳥類調査の報告を聞きました。
植物調査や陸ガニ調査、湧水調査はこれからの調査になるそうです。

これまでの確認作業と、河川課が今後どのような計画で
進めていこうとしているのかをお聞きしました。

配布資料を見ながらの詳しい説明もありました。
その後、これまでの経緯の確認や現時点での
疑問についての質疑応答が行われました。
愛鳥会からは新メンバーの参加者から、
基本事項の確認作業などもありました。

具体的な話は春の調査後になるとのことで、
7月に次回の話合いが行われる予定です。

河川課としては、調査の報告結果などを参考にして、
鳥類や生きものに配慮しながら工事計画を進めたいということでした。
私たち委員会からは、5月15日に日本野鳥の会三重県支部から30名が
普正寺の森の査察を兼ねた探鳥会で訪れたことを報告しました。

2016年5月15日日曜日

三重県支部が普正寺の森を来訪!


朝、8時に普正寺の森に到着されました!
















5月15日は、日本野鳥の会三重県支部の一行30人がバスで
普正寺の森に探鳥に来られたので、石川支部幹事でもある
普正寺の森河川対策委員会のメンバー6名でお迎えしました。

普正寺の森の河川工事に関心があって来られたそうなので
経過を報告した支部報を配布、その他、普正寺の森の
地図入りチラシとオナガのバッジも配布しました。
オナガは三重では見れない鳥だそうで喜んでいただけました。

こちらのメンバーで自己紹介をして、
野鳥たちにとっての石川県の環境を青山代表に話していただき、
普正寺の森については詳しいメンバーに説明していただき、
私、委員長からは、今回の河川工事についての
これまでの経過などをお話ししました。

それから私たちメンバー6名で普正寺の森をガイドしながら歩きました。
高齢の方が多くプロミナーが必要だと感じたので、こちらでも準備して
ゆっくり目に歩きながら探鳥しました。


森の中での観察風景














海にも出て観察
















三重県支部の方々には楽しんでいただけたようで良かったです。
これから先も、いいつながりになればうれしいです!
最後に全員で記念写真を写しました。

最後にコムクドリが出現!石川支部にお土産をいただきました。
















また、探鳥会でもあったので、このときは河川工事等についての
突っ込んだ話は出来なかったのですが、これからはメールで
三重県支部の方々とも、少しやりとりをしていきたいと思っています。
この普正寺の森はバードウォッチングの場所として全国的にも有名で、
この日も何度かこの森を訪れたことのある方が何人もおいでました。

現在、野鳥たちの生息地の環境破壊が全国各地で起こっています。
野鳥たちを守りたい気持ちは、日本野鳥の会の
全国どの支部でも同じだと思います。

普正寺の森のいい環境を残せるように、私たちも
多くのことを学びながら進んでいきたいと思っています。

2016年4月25日月曜日

今後の見通しについて

県の河川課から3月中にたたき台が出される予定でしたが、
それが秋〜冬すぎに延期になると担当者からお聞きしました。
出される予定のたたき台をきっかけに、
私たちは次の模索をする予定でいました。

今後の把握をするために、
近いうちに河川課を訪ねたいと思っています。

また、5月には三重県支部から「普正寺の森」での
探鳥会希望が石川支部代表あてに届いています。
今回の普正寺の森の大規模河川工事についての
経緯も知りたいそうです。
この普正寺の森の問題については、
他県の支部からも大きく注目されています。

そして今、コマドリやクロツグミ、エゾムシクイ、キビタキなど、
普正寺の森は夏鳥たちの声がとてもにぎやかです☆

2016年2月17日水曜日

2016.2.17 北陸中日新聞

昨日の学習会の様子が北陸中日新聞に掲載されました。
(2016.2.17朝刊)






2016年2月16日火曜日

養父先生による査察と学習会。

養父先生を迎えての現地査察。
森の都愛鳥会、日本野鳥の会石川、その他の自然団体関係者、
県の河川課、新聞社などが参加しました。

最初に普正寺の森の看板前で河川工事についての説明が行われました。
雪が吹雪く日となりました。
今日(2/16)は森の都愛鳥会が企画した査察と学習会に参加してきました。
講師の先生は、和歌山大学教授の養父志乃夫(やぶ しのぶ)先生です。
養父先生は、これまでダムや造園にも関わって来られて
昆虫少年であり野鳥好きでもあったと言います。
だから工事側の立場、生きもの側の立場、
両方の立場の気持ちがわかるそうです。

午前11時〜12時は、犀川沿いの遊歩道を
先生と集まった関係者たちが共に歩き、
川の様子を見ながらお話を聞きました。 

お昼タイムは私たちメンバー5人でお昼を食べながら
後で参加のお仲間に午前の様子を伝えました。

午後1時半からは、普正寺の森周辺や犀川河口域の川の様子などを
地図と照らし合わせながら、治水と環境をテーマに、
専門的な立場からのお話をお伺いしました。

新聞を見て参加された地元住民の方もいて40名くらいの参加となりました。

その土地が持つ歴史を遡って見ていくと、
右岸側の土地一体には、かつては多くの水流が存在していたという。
とてもわかりやすい養父先生の説明で、
新たなことをいくつか知りました。

◎選択技はたくさんある・・・それをいくつか吟味しながら、
 ケンカせずに話し合いながら一番いい方法をみんなで
(県、自然保護団体、地元など)考え、選択していく。

*左岸(森側)は土地が硬く高さが高い。右岸は柔らかく、低い。
 低い方の地下に水全体が流れるような土地の性格がある。
*よって、左岸の掘削方法では、治水の問題解決ができない。
 =洪水時には地下に流れている水が暴れる。
*地形的にこの川の蛇行は水の力のかかり方が普通ではないので、
 流量の配分を少しづつ部分で受け持つようにして、
 下流だけで流量を負わさない。ここで一度に大きな水を流すと危ない。
 =中に管を入れる方法がある。高低差のある場所で行う。
  (都市ではこの方法を使っている)

まとめ・・・
◉養父先生の見解では、左岸には手をつけずに
 それより上流で不足の700tを分散させるというもの。
 普正寺の森側の左岸を掘削しても、右岸側に水は流れる土地の性格があり
 治水面に於いて、抜本的な問題解決にはならない。

今日は普正寺の森を含めた、地域の土地の性格を見ていく事で
一つの展開が見えたような気がしました。
河川課は、普正寺の森側を掘削する方法ばかりを説明していて
選択技が他にはないという強い思い込みがあるようですが
治水の安全面に於いてと、生物にとって貴重な森であるということを考慮し、
他の選択技を吟味することも必要だと感じました。

また、今日は地元住民の参加者から
右岸工事で森を失ったことで、地域の風当たりが強くなってしまったので
ぜひ、左岸側の森の木は切らないでほしいという要望がありました。
またこの左岸工事について、地元町内会へも説明をしてほしいとのこと。

みんなが納得していい方向に向うためには、
これからいろんな立場の人たちや団体が集まって
論じる場を作ることが大切だと感じました。

今日の査察を企画してくれた
森の都愛鳥会に感謝します。

2016年2月12日金曜日

2/12 河川課へ。


















今日も県庁へ出かけました。
普正寺の森を河川工事から守る主旨で、
追加で出した要望書の回答をもらうため河川課に行ってきました。
今日は、私たち野鳥の会の対策委員会のメンバー6名で訪れました。

これまでしっかり回答がなかった内容について、
詳しく説明を求めました。私たちは、
野鳥たちの森を守るために環境保護と治水とのテーマの狭間で、
「何が出来て何が出来ないのか?」現時点でそれをしっかり把握し、
理解したいと思い、やりとりさせていただきました。

話し合いが終った後は、メンバーで今日の確認作業と
これからの活動についての打合わせを行いました。
帰りに、自然環境課にも顔を出して、今日の報告をしてきました。
野鳥たちや生きものたちのために、私たちは
少しでもいい方向に向かいたいものだと思っています。

2016年1月31日日曜日

1/31 北陸中日新聞 野鳥の森 保全に危機感!

今日の新聞に大きく取り上げられました。
この美しい森を何とか守れないものでしょうか。

2016.1.31 北陸中日新聞 朝刊





2016年1月28日木曜日

要望書2を提出しました!

1/28は、私たちが要求していた
「環境管理基本計画」を受け取りに、県の河川課に
対策委員長と事務局の二人で行って来ました。
受けとってみると、それは平成8年に作られたものでした。

そのついでに21日の回答時に、我々の要望に耳を傾けていただけなかった
内容について、再度、追加の要望書を出してきました。
今回も文書で回答してくれるようお願いしました。

また、21日は私たちの話に真摯に答えていただけなかったこと、
河川課の説明不足で話し合いになっていないことを伝え、
しっかりこちらが理解できるような説明がほしいとことも伝えてきました。
次回こそは、いい話し合いができることを望んでいます。

2016年1月22日金曜日

質問書とその回答のやりとり


場所: 県庁 1405会議室(14F)
河川課
: 課長、担当課長、リーダー、その他2名
自然環境課:2名
森の都愛鳥会:代表、顧問、他1名
日本野鳥の会石川:対策委員長、
事務局、代表、他3名

本日1/21は、昨年12月17日に提出した「質問書」の回答を聞く会議であった。
文書による回答はなく、口頭であった。その理由は、文書では表面的になるため
話し合いにより理解を深めたいとのこと。(河川課課長:談)

1.右岸掘削整備についての経緯

<河川課>
・ 2006年の掘削整備は、2005年(平成17年)の「犀川水系 河川整備計画」
  に基づくもので、整備計画に150mと明記されている。 
・ 治水安全性を上げる必要があり、右岸工事は段階的な整備によるものである。
・ 右岸整備により、左岸の掘削整備が不要になったとは言ってはいない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<対策委員会>
*森の都愛鳥会の顧問であるH氏は、2006年に左岸の掘削整備が不要になったと
 聞いている。その証拠が旧右岸であった堤防の存在である。
 ◎河川課=2006年の工事では左岸は触らないが中止ではない
 ◎本間氏=今後左岸は触らない 
 ・・・・コミュニケーション不足で齟齬が生じたのではないかとも思われる

2.犀川下流域の河川整備工事について

<河川課>
・ 工事名称は、「2級河川 犀川広域河川改修事業」である。
・ 用地買収はこれからであり、まだ行っていない。
・ 現在、調査・設計中である。3月までに案を作って提示する。
・ 工事は下流から行う予定である。

3. 河川環境基本計画について

<河川課>
  ・ 環境管理は、治水、利水に影響のない範囲で行う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <対策委員会>
*河川課の話の中では、河川法の中の治水、利水、環境の三本立ての、
 環境の話が抜けていた。
*河川環境基本計画書は、他県では情報開示している県もあるが、
 石川県はHP等に載せていない。河川課に存在を聞くと、
 河川環境基本計画書については作っているので、
 後日、調べていただけるとのこと。

4.普正寺の森の掘削回避

<河川課>
  ・ 経済性も求め、最大の考慮をすると左岸を掘削せざるを得ない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<対策委員会>
*生物の重要さを認識していると云いつつも、見直しが一切行われていない。
*「中小河川における河道計画の技術基準」には明確に「既存の見直し等に適用す
 る…可能な範囲で見直しを検討するものとする」とあり、これまで論議されてき
 たのなら、それを教えていただき開示してほしい。
*「中小河川における河道計画の技術基準」の文中の
「拡幅を行う場合に、河岸の河畔林など河岸の自然環境が良好なときには、出来る
 限りそのような河岸を保全することが大切であり、そのようなときには原則とし
 て片岸を拡幅する。」部分は、もっと質問したい部分であったが、はっきりとし
 た返答はなかった。
*これまでの150m一辺倒の考え方でなく、生物に配慮した川幅なども考慮すべきと
 要望する。生物に配慮することは、生物環境に合わせて少し計画と変わっても譲
 歩するということだと思うが、その考えはないものと聞こえる。

参考(計画の早い段階であれば)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
100年に一度の設定ならば、段階的な工事としておいて様子を見、
 洪水を免れないと判断すれば更に工事を行うという計画立案の手法もあった。
*ダム建設時に、下流域の交渉も可能であった。
*右岸の工事前なら、左岸の在り方を考慮できたはず。

5.生物多様性に対する見解

<河川課>
  ・ 有識者による犀川推計流域委員会による審議を経て整備計画を作成し、一般
  アン ート、野鳥の会も含め説明等を踏まえて行っている(2006年時の話)
  ・ アユの産卵のための汽水域の確保、アカテガニ、野鳥のための施策を考えて
  いる。
  ・ 生物多様性を追求し、捨て石、斜面傾斜を考慮した工法を行う。なお、現在の

  左岸は矢板とコンクリートにより構成され、生物が上陸するのは少し障害とな
  っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<対策委員会>
*今回の普正寺の森の生物多様性に対しての回答は、相変わらず納得できる説明は
 なし。2006年に行ったアバウトな説明等を了解基準にしている。当時の野鳥の会
 石川では、本件に対して幹事会で紹介されることも話題にされることもなく、合
 意も承認もしていない。(当時支部長に確認済み)
 これを了解と受けとるのなら、もう一度正式に、今の幹事会と協議してほしい。
*森の都愛鳥会に対してはこれまで何の説明も無し。


<当日に示した要求など> 

1. 生物調査、生態調査、湧き水調査を生物に詳しいコンサルタントのもとで実施
  してしい。<対策委員会> 

 A. <河川課>
・ 文献ベースで、調査を進めている。
・ (当方は、それでは不足と言ったが)検討するなど前向きの回答はなし。


2.知事に、普正寺の森の工事について伝わっているのか? <対策委員会>
 
 A. <河川課> ・12月の議会の答弁の知事へのヒアリングの中で伝えている。
           (それ以外は伝えていない模様)


3. 二年後は石川県で日本野鳥の会中部ブロック会議が開催される。中部10県21
  団体の支部長たちが普正寺の森を訪れる予定である。生物多様性をうたって
  いる石川県が、普正寺の森に対して野鳥や生物に対しての先駆的な対応をす
  れば全国的に誇れるであろう。全国に誇れる対応を望む。<対策委員会> 
 
 A.<河川課> ・わかりましたとの回答。
  以上


2016年1月21日木曜日

質問書の回答


1月21日は、石川県河川課から質問書の回答をいただくために
私たち対策委員のメンバーは、森の都愛鳥会と共に県庁まで出向きました。

質問書の回答を文書でお願いしたのですが、
文書では回答できないとのことでした。

















質問書の質問順に、回答をいただいたのですが
こちらの要求に対処していただける手応えはなかったように感じました。

野鳥や生物保護に対する考えも、最初から掘削ありきになっている話なので、
何とか生きもの視点に立って再考してみてほしいと伝える私たちと、
掘削後の話をしてくる河川課とで話が噛み合ないのでした。

行政は一度決めたことは、全く変更できないものなのでしょうか?
平成16年に基本方針を決めてから、もう10年以上経っているので
時代を反映して、考え方が少し変わってもいいのではないかと思います。
この森は、この計画が立てられたときよりずっと価値が高くなっています。
海と河に挟まれた数少ない野鳥の渡りの中継地となっている貴重な森です。
そして、河川課から知事にこの話が伝わっている様子もありませんでした。

査察に来られた大熊先生からは、なるべく森を残す方法で
話し合いをしながら進めるといい、とアドバイスいただきましたが
「なるべく森を残す」というイメージにお互いの中で隔たりがあるのです。
これから時間をかけてもっと話し合わないとなりません。
また、この森は私たちだけでなく県民市民の森でもあります。
広く県民のみなさんに知っていただき
議論されることも大切なことだと思います。

私たちは、野鳥の会本部や中部10県の各支部、
大熊先生ともつながっていて、この河川工事が
今後どうなるのか?を見守っていただいています。

二年後には、日本野鳥の会の中部ブロック会議が石川県で行われる予定で、
10県21団体の支部長さんたちがここを訪れることにもなりそうです。
生物多様性を唱っている石川県が、今回の普正寺の森河川工事に於いて
野鳥や生物のために配慮ある対応をすれば、それは全国的に注目されるでしょう。
そんな石川県であってほしいと願っています。またいい方向に持っていかねば、
石川県の生物多様性のテーマは、空論となってしまいます。

これからどんな形になっていくのか、これから私たちもいい話し合いを
していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

2016年1月18日月曜日

質問書の回答日

12/17に私たち野鳥の会石川と森の都愛鳥会で県の河川課に出した質問書の回答は、
文書で回答をお願いしてあったのですが、文書での回答はできないとのこと。
その回答は口答で行いとのことで、1/21に我々が再度、県庁に出向き、
回答を聞くことになりました。その理由も21日にはお聞きしたいです。
*私たちが出した質問書は、このブログにもアップしてあります

査察の報告会

今日は15日の査察の報告と、今後の活動の話し合いをするのに
私たち野鳥の会石川6名と森の都愛鳥会2名の8名が集まりました。
今日は2時間半、下の内容で話し合いました。

1. 査察報告
2. 報告を受けての感想
*今後の活動として
3. 質問書の回答待ちについて
4. 署名活動について
5. 県外関係者の対応について
6. 今後の活動提案について

2016年1月16日土曜日

1/16 北陸中日新聞 普正寺の森を守るには・・・

昨日、普正寺の森の査察を行いました。
その様子が北陸中日新聞の朝刊に紹介されました。


2016年1月15日金曜日

河川工学の専門家による査察。

今日は(公財)日本野鳥の会本部から葉山政治自然保護室長と
石川県に関わりの深い鴨池レンジャーを務められていた大畑孝二氏、
河川工学の専門の大熊孝先生を新潟からお迎えして査察を行いました。


大熊先生は環境破壊をする無駄なダムづくりをいくつも中止にしてきた
経験をお持ちの方で、河川工学の難しい話をわかりやすく話していただき、
また、その中で可能なことと不可能なこともざっくばらんに話して下さいました。


県からは河川課と自然環境課から4名、私たち野鳥の会石川からは5名の参加。
あとはマスコミ関係の人たちも集まりました。
まずは、県の河川課から現地の河川工事予定の説明を聞き、
普正寺の森周辺の河岸を歩きながら、大熊先生のお話をお聞きしました。

この森は景観も素晴らしく、自然のいい状態が保たれていて
できればこのままの姿で手をつけずにおきたい!
それは先生も私たちも同じ意見でした。

しかし、現在の整備計画を覆すのは難しいとのこと。
それは今の日本中が抱える問題で、河川法の3本柱の
治水、利水、環境があるのですが、この「環境」に法的な規制がないために
しっかりと環境を守ることができないのが現実だということでした。
しかし、森の存在としての価値は、昔よりもずっと高くなっているといいます。
この森が、石川県や金沢市の宝ものであることに間違いはありません。
何とかいい方法を、これから県の河川課や自然環境課とともに
探っていかなくてはなりません。

私たちは今日の先生からの意見も参考にして、
いかにこの森を守っていくのかを
これから具体的に考えていきたいと思っています。
今日は雨も降らずにいい査察日となりました。
本部のみなさま、大熊先生、本日は本当にありがとうございました。

2016年1月8日金曜日

日本野鳥の会本部、専門家による河川工事の査察決定!

 日本野鳥の会石川では、県で計画されている犀川下流の河川整備での掘削が、野鳥の重要な生息地である普正寺の森(健民海浜公園)の生態系破壊となることを危惧し、県が掲げている「生物多様性」のための環境保護と犀川の治水の両立を計れないかと「犀川河川工事対策委員会」を立上げ活動をしています。
 わたしたちは昨年から本部ともやりとりを続けてきましたが、今月1月15日、公益財団法人 日本野鳥の会本部と、河川工学の専門家である大熊孝新潟大学名誉教授による現地査察が行われる運びになりました。なお、現地では、石川県河川課および自然環境課の担当者から案内と説明をしていただくことになっています。

2016年1月7日木曜日

野鳥たちが多く飛来する森



      この自然の風情豊かな森(左岸)が大きく掘削される予定です。
    これは石川県の宝物だと思うのですが、みなさんはいかが思われますか?

新春初めの打合せ☆

新年早々、「普正寺の森を守ろう」の打合せを、メンバー7名が集まって行いました。一緒にランチから始めて、これまでの動きの確認と意見交換。これからの活動の進め方、各自宿題になっていたテーマの発表など、話し合うテーマが盛り沢山でした。それはこれから少しづつ、みなさまにも紹介していくつもりです。


話し合いが終ってみると、4時間の経過。なかなかの白熱した時間でしたね!


途中、窓の外に鳥が300羽くらいの群れで飛んできて、近くの電線にズラリと並んで私たちを応援?(笑)そんなホットタイムもありました。(ムクドリの群れでした)